
コミュニティマーケティングとパラレルキャリアについて書かれた「ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング」の著者である、
小島英揮さんが主催されている「CMC_Meetup」というコミュニティマーケティングを考えるコミュニティの福岡ミートアップに参加させて頂きました。


柳生も最近「コミュニティLAB」という、
コミュニティビジネスを學ぶコミュニティを立ち上げましたが、
会社や家族もコミュニティであり、自分の身の周りにいかにより良いコミュニティを構築するか、運営するかという能力はもはや万人の帝王學とも言えます。
マーケティングの世界でも、従来のマスマーケティングには限界があり、今後はコミュニティマーケティングの重要性が注目されています。
あらゆる場面で、いかに「コミュニティ」が重要かをひしひしと感じます。
そもそも、なぜ今、コミュニティビジネスが最強なのか?という点についてですが、
コミュニティビジネス研究所のホームページにもまとめてはいますが、
外部のリソースやエビデンスも必要だと思うのでいくつか挙げさせて頂くと…
Facebookも2017年から、自社のミッションを「コミュニティ支援」に変更しており、
「グループ機能」をはじめとする新機能を続々リリースし、
多くのオンラインコミュニティがFacebook上で活動しています。
その理由は大きく分けて以下の3つによるものです。
- 情報過多とマス広告の終焉
- 会員制ビジネスに対する消費者の変化
- 孤立する人々の増加
詳細は「NewsPicks」さんの「コミュニティビジネス最強時代」という特集でわかりやすくまとめてありますので、
以下を参考にされてみてください。


小島さんは日本最大規模のクラウドユーザーコミュニティ「JAWS-UG」の設計者であり、
コミュニティマーケティングを考えるコミュニティ「CMC_Meetup」の発起人です。
かつてAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の日本国内マーケティングを統括。
現在はABEJAのマーケティングディレクター、Stripe Japanのエバンジェリスト、ヌーラボの非業務執行取締役、
MOONGIFTでのコミュニティアドバイザーなど、コミュニティマーケティングを軸としたパラレルキャリアを実践されています。
「コミュニティマーケティング」についての詳細は「にっぽんのマーケター」さんの取材記事にわかりやすくまとめてありますので、
以下を参考にされてみてください。
さて、前置きが長くなりましたが、「CMC_Meetup」のミートアップでは、
まず、はじめに小島さんよりコミュニティマーケティングについてのお話があり、
その後に実際にコミュニティマーケティングを実践しているみなさんの実例発表などがありました。
その模様をリアルタイムでハッシュタグを使ってツイッターなどのSNSで発信させることで、
実際にその場に参加していない方々にも情報をお届けする。
ポイントは発信「させる」という表現(笑)
「ハッシュタグで拡散してください〜」というイベントはよくありますが、
実際に発信する人はほとんどいません。
なぜかと言うと、人は基本的に自分にメリットがないと動きませんし、
どうぞ〜ではほぼ動かないので「お願いします」とはっきりプッシュする必要がある。
なんなら半ば強要する勢いでツイートをお願いされてました(笑)
その上で、なぜ発信することが重要なのかをちゃんとお伝えする。
ハッシュタグを付けて発信することで30人のイベントでも1000人くらいの目に触れることになり、
その発信内容に受信者がメリットを感じれば発信者の信頼アップにもつながります。
また、ハッシュタグを付けた人はほとんどが後から見返したり、
同じくハッシュタグを付けて発信している人の投稿を見たり、
フォロー・リツイート・コメントしたりして交流が生まれる可能性が高いそうです。
そんなこんなで、発信するメリットをお伝えした上でお願いされると、
多少強引なお願いでも、逆に潔さが気持ち良くてすんなり発信しちゃうんですよね、これが。
ツイートするという行為にメリットと納得感を感じるから「行動する」わけです。
これ、めっちゃ大事なポイントで、
マーケティングとは「受け手に行動変容を起こすこと」が大前提であり、
行動変容が起こらないマーケティングにはまったく意味がなく、それはマーケティングではないと。
そして、コミュニティマーケティングはこの行動変容を連鎖的に起こす手法で、
ボーリングの一番ピンに狙いを定めてドミノ式に倒していくことが可能となります。
通常のマスマーケティングでは、とにかく球を投げてみないと誰が一番ピンなのかわからないため、
球がたくさん必要になるので必然的にコストも高くなります。


また、コミュニティマーケティングではユーザーのアウトプットと横のつながりを重要視するため、
自社製品やサービスのフィードバックや事例を吸い上げやすく、
後に続くお客さんがつまづかないように改善を加え、つまづく前に先回りすることがしやすくなります。
また、人は製品やサービスが上手く使えなかったり、望む結果が得られなかった場合、
自分は悪くないと思いたいのでツールのせいにしようとします。
しかし、ツールがしっかりしていて上手く使えている人が周りにいると、ツールのせいにできないので、
自分に目を向けるか、もしくは周りの助けで上手く使えるようになり、クレームが減るというメリットもあります。
人は信頼できる人からの情報を取り入れ、行動するため、
コンバージョンとライフタイムバリューも良くなります。
コミュニティのつながりがあると、効率と継続率も上がり、満足度アップにもつながります。
そうなると、リピートやクチコミにつながり、益々コミュニティが拡大していく―。

その上で一番大事なのは、焚き火の元となる「最初の種火」
コアになる種火になる人を見つけて、その周りに燃えやすい人を見つける。
コミュニティを効率良く拡大させるためには、
ボーリングの一番ピンと成り得る人をいかに見定めるかがポイントです。
コミュニティメンバーには「リーダー」「フォロワー」「ワナビーズ」の3つのレイヤーがあり、
一番最初に相手にしないといけないのはリーダーと成り得る人。
そして次にフォロワーと成り得る人だそうです。
ワナビーズはリーダーとフォロワーがいれば自然と増えるため、
わざわざアプローチする必要はないとのこと。


はじめから数を集めようとすると、このワナビーズの層ばかりが集まり、
なかなかコミュニティが成長・発展せずに悪戦苦闘するそうです。
数を集めるのは後からで良い、まずは「火種」と「燃える人」を見つけること。
「TED」という学術・エンターテインメント・デザインなど、様々な分野の人物がプレゼンテーションを行うカンファレンスにて、
「社会運動はどうやって起こすか」というテーマの有名なプレゼンがあります。
一人だけだと「ただの変な人」ですが…^^;
二人、三人、十人、百人と増えていくことで変な人ではなくなり、それがやがてムーブメントとなる。
これが焚き火やボーリングの一番ピンの具体例であり、コミュニティマーケティングのイメージです。
そして今はインターネットやSNSの発展により、ムーブメントが起こしやすい時代です。
オフラインで起こった出来事がオンライン発信によって広がり、
さらにオフラインの場へ人が増え、それによってさらにオンラインの発信も増え…
といった形で、オフライン→オンライン→オフライン→オンライン…と、倍々ゲームで拡大していきます。
これがオンラインだけだと、たとえムーブメントとなり爆発的に広がったとしても、
流行り廃りによる一時的な波の一つで終わってしまうことが多く、
あくまでオフラインありきで拡大させることが肝のようです。
熱量もオフラインから発火した方が大きくなりやすいようで、
オフラインで発火した種火をオンラインでアウトプットさせることで飛び火させるのが理想の流れ。
また、コミュニティには新陳代謝が重要で、
同じ人がずっと同じことをしていると人もコミュニティが成長しないそうで、
色んな人に色んな役目を担ってもらい、経験値を積み重ねてもらう。
それによって共通体験が生まれ、横のつながりも深くなる。
プロダクトが好きで集まった人同士がつながり、
そこに集まる人たちが好きで集まるようになる。
プロダクトから人へ、そして人から人へ―。
それが「コミュニティマーケティング」の醍醐味です。


他の登壇者の方のお話もとてもおもしろかったのですが、
盛りだくさん過ぎてお腹一杯になってしまったので今回はこの辺で^^;笑
とても充実した素敵なコミュニティだったので、
今後も引き続き参加させて頂きたいと思います。

「コミュニティ」については今後も発信していきますのでよろしくお願いします^^
#CMC_Meetup
#ブログ書くまでが勉強会